人に息子の話をすると「いつ気づいたの?」と聞かれることがあります。今や幼稚園生でもひらがなが書ける子はいますよね。自分の子が文字に興味がなかったり、ぐちゃぐちゃだったりだと学習障害を心配する親御さんも多いと思います。
学習障害は発達障害の一つです。読み、書き、計算など出来ないことも人によって様々です。息子は書きが苦手です。
書きが苦手な原因も人によって様々です。
・文字の読み方が分かりにくい(音韻処理)
・不器用で文字が上手く書けない(運動機能)
幼稚園の頃
小学校1年生の頃
小学校に上がって、息子のノートの文字はとても汚い字でした。一人息子なので他の男の子の文字を見比べることが出来ず、「うちの子、字が汚くて」「うちも汚いよ」なんてママさんとの会話からどの子もこんなものかと思っていました。
小1の5月頃に担任の先生と話す機会があり、初めて息子の文字を指摘されました。その時点では先生もやる気の問題なのか、書字障害なのかわからないとおっしゃっていました。漢字ノートは多くの子は自分で書いていましたが、クラスで何人かは先生がペンで書いてくれて、その上をなぞる学習方法を取っている子がいました。しかし息子の場合はそのペンより太い薄墨で書かれていました。
漢字以外は授業時間中に全て書き写すことが出来ず、「教科書開いて」「この問題解いて」という授業のリズムにもついていけず、他の子より一歩遅れてバタバタしている感じでした。
ただこれは文字を書くことに時間が掛かってしまうことよりも、「書きたくない」「授業つまんない」と現実逃避でボーっと上の空の時間が多いことが多いこと、一人だけキョロキョロ周りを見てて気が散っていることが原因でした。
授業中にみんなが漢字ノートまで終えているところを息子は終わっておらず、週末に5,6文字まとめて宿題に出るのでいつも漢字ノートに追われていました。漢字1文字終えるのに1時間は掛かってしまい、親子共に辛い日々でした。
小学校2年生の頃
小2になった息子は黒板だけを見て、ノートを取る(ノートに目を落とさない)ようになり、ひどい文字でした。そして仕舞いにはノートを全く取らなくなりました。
私は「字が苦手なのと全くノートを取らないのは違う。書けるだけでいいから書きなさい。」と注意をするとしばらくは書くものの、また書かなくなるの繰り返しでした。定規も使わないので線もぐにゃぐにゃでした。
相変わらず授業中は上の空とキョロキョロしてるので授業のリズムにもついていけていませんでした。
他の子の文字と比べると息子の文字には力強さがないと感じていましたが、小2になった直後より習字と硬筆の教室に通わせて教室では決して上手とは言えないないものの、ちゃんと読める字を丁寧に書いてきました。なので「文字は苦手ではあるだろうけど、主な原因は本人のやる気の問題。授業に集中すればノートは取れる。」と思っていました。
小学校3年生の頃
1年間通った硬筆教室は学校のノートに活かされることなく、汚いままだったので辞めました。
さすがに3年生になると「やる気の問題だけではないのか?」と疑い始め、この文字の汚さで高校受験はできるのかと将来が心配になり市の養護センターへ相談に行きました。受験の時に合理的配慮を求めるには学校でどう支援してきたか等の長年の実績が必要と言われました。医者じゃないと原因を診断できないから病院で検査をすることも勧められました。
入学してからずっと毎日読めない連絡帳と書かないノート、使わない定規を注意するのが私自身もストレスでした。
「もしかしてできないことに対して怒っているのか?」と注意していいのか悪いのかも分からず、親としてどうしていいかも分からなくなっていました。そこでWISC検査をすることを決意しました。
WISC検査の結果
IQ値は公開しませんが平均でした。上の図は平均値の10です。
全体では平均値を取っていますが、特に積木模様、行列推理、記号探しは苦手さが見られました。
どんな検査だったかの詳細は明かされないので分からないのですが、視空間認知が特に苦手でした。
コメントにはこう書いてありました。
・文字の線と線の重なりがどうなっているのか把握しづらかったり、文字の全体のバランスや大きさなどを考えて書くのが難しい
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