WISC検査結果からの学校の支援

書字障害の子に対する支援の現状

WISC検査結果を受け、担任と面談を持ちました。学習障害はクラスに3人くらいの割合でいます。程度も個々によってバラバラではありますが、息子と同じ書字障害を持つ子はどうしているのかを聞きました。

・板書を減らしたり、書き終えなかった部分は写真を撮影して自宅で書いてくる。
・宿題を減らす。
・週に1度、コーディネーターによる学習支援。

上記の支援をしているとのことでした。

息子の通う学校では2年ほど前に1人1台のクロームブックを支給されましたが、残念ながら今でも授業で使われることはほとんどなく、先生によっても使う頻度は様々です。タイピングの授業もありましたがタイピングが出来る子はほぼ皆無です。

板書を減らしたり、書き終えなかった部分を家で書くのはただの作業にしかならないと私は判断しました。ゆっくりでも書いて頭に入れてくれればそれでもいいのかもしれませんが、誰だって家に帰ってまでノートを書きたくないし、書き終えることが目標となってしまうのではないでしょうか。結果「字が汚い」「ゆっくり丁寧に」「書き直し」と注意することになり、検査を受けた意味がなくなってしまうと思いました。

将来的には息子の板書はクロームブックで、プリントなどは写真からPDFに変換し、テキストボックスを挿入するなど中学、高校で困らないよう小学校のうちに本人が状況によって臨機応変に対応できるようなスキルを身につけさせたいと伝えました。

学校の息子への支援

学校との話し合いで決まった息子の支援は以下の通りです。

・板書はクロームブックを自由に使ってOK。
・クロームブックの拡張機能、その他アプリ等のインストールは教育委員会より一括で禁止。
・コーディネーターによる学習支援で息子が学習しやすいやり方を探していく。
どうやらICT機器を使った支援は在住の市では前例がないようです。私たちが住んでいる市は政令指定都市です。なのに前例がないのはコロナで一斉に配られたICT機器は不登校や学習障害など様々な問題を抱えている子のことを考えられてなく、拡張機能すら入れられない、ただ配っただけという現実が分かりました。
ICT機器は持ち込み自由、自分でアプリを探して入れらる…そんな状況なら私が調べて息子に合うか試したりできたことでしょう。「クロームブック」「インストール不可」「前例なし」という縛りの中で手探りで道を開拓していかなりません。
割合ではクラスに3人くらいいるんでしょ?他の子はどうしているの?他の親はどう言っているの?今までの子は中学ではどうしたの?定期テストや入試はどうしたの?交渉するのは誰に?学校?教育委員会?クロームブックは縦書きできないんだけど国語はどうしているの?
絶対に息子と同じような子はいるはずなのにその子たちの情報は降りてこない。ICT機器を使った支援方法を教育委員会が示してくれればいいのに、それがない。
まだまだ認知と支援が足りないんだなと実感しました。息子の学校では先生方はICT機器を使うことに理解をしてれました。しかし悪く言えば「勝手にどうぞ。今のところ、教育委員会がOKと言っていることはご自由に。」という状態ですね。前例がないことに対して「一緒に開拓して行きましょう!」というわけではありませんでした。母の孤独な戦いの始まりでした。
1人1台ICT機器が配られたとは言え、学習障害の子への活用は前例なし。
昔と比べて理解は高まっているので保護者側からどんどん提案、実行しましょう。

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